家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。
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特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。
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四
暗れ惑う思い
目が覚めた。
慣れない感触。
自分の上に何か温かい物が乗っかている。
(・・・腕)
自分の腕では無い。白くて滑らかな腕。
首を伸ばすと藤色が見えた。
(みつ、なりっ?!!)
家康の心臓が跳ね上がる。
家康は下を見る。柔らかいとは言えないが、張りのある肉だ。
(あー・・・三成の、膝枕で眠って・・・たのか?!!!)
事実を認知して寝惚けていた頭が瞬時に覚醒する。
三成に膝枕をして貰っている。しかも、三成は安心しきったように家康の身体に覆い被さるように触れて眠っていた。
なんとも幸せ極まりない状態だ、と家康は顔が綻ぶ。
(だが、何故こんな事に???)
こんな嬉しい状態にも関わらず、記憶が無い。確か、酒も飲んではいなかった筈。
否、酒には強い方だから酒を飲んで記憶が無くなるという事は稀である。
(一体・・・?)
惜しい。実に惜しい、と家康は莫迦な考えに思考を巡らせる。
「んぅ・・・」
三成の腕が離れる。
あー、非常に惜しい、と家康の目は恨めし気に三成の腕を追いかける。
「家康。起きたか」
「ああ。・・・あの、三成?」
「なんだ?」
三成の声は穏やかな音だった。
とても久しい音に家康は心が満たされた。
「酷く、有り難い状況なんだが・・・三成。その、儂、三成に膝枕される経緯って覚えているか?」
「・・・」
「あの、三成?」
三成の無言が怖い。何かしてしまったか。
もう一度三成の名前を呼ぶ。
「つまらん。・・・取っ組み合いになって、倒れて、貴様が重くて退かせなかったから、仕方無くそうなっただけだ」
随分と端折った説明だが、三成が日頃から飾り気の無い言葉を紡ぐ為に家康は三成の言葉をそのままの意味で捉えたようだ。
「・・・そうか。って三成!!!その首はどうした!!!」
家康は三成の首に新しく巻かれた包帯を見てギョッとした。
「ちょっと傷が出来ただけだ。そのままにしておいたら貴様が煩いだろうから巻いておいただけだ。大した事は無い」
「いや、首に傷など、大事だ!!!」
「触るな!!」
伸ばした家康の手を拒むように鋭く三成は言う。
「あ、済まない。流石に少々痛むから触って欲しくないのだ」
(覚えていないなら、家康には見せられない。見せない方がいい。こんな家康の手跡が付いた首など)
眉を顰めた三成に家康は手を引っ込めた。
「すまない。そうだよな」
「・・・」
締められた感触がまだ首に纏わり付いている。叫んだ所為で咽そうになったがここで咽ては要らぬ問答を増やすだけと三成は耐えた。そして三成の心労の元凶である家康を憎らしいと思った為の苦い表情だったのだが。
「ああ、そうだった!!!」
家康は急に明るい大声を出す。
「っっ、何だっ」
「三成に渡したい物があるんだ」
忘れていた、と家康は飛び起きて衣を正す。
ちょっと待っててくれ、と家康は朗らかに退室して行った。
三成は唖然として家康の後ろ姿を見送ったのだった。
慣れない感触。
自分の上に何か温かい物が乗っかている。
(・・・腕)
自分の腕では無い。白くて滑らかな腕。
首を伸ばすと藤色が見えた。
(みつ、なりっ?!!)
家康の心臓が跳ね上がる。
家康は下を見る。柔らかいとは言えないが、張りのある肉だ。
(あー・・・三成の、膝枕で眠って・・・たのか?!!!)
事実を認知して寝惚けていた頭が瞬時に覚醒する。
三成に膝枕をして貰っている。しかも、三成は安心しきったように家康の身体に覆い被さるように触れて眠っていた。
なんとも幸せ極まりない状態だ、と家康は顔が綻ぶ。
(だが、何故こんな事に???)
こんな嬉しい状態にも関わらず、記憶が無い。確か、酒も飲んではいなかった筈。
否、酒には強い方だから酒を飲んで記憶が無くなるという事は稀である。
(一体・・・?)
惜しい。実に惜しい、と家康は莫迦な考えに思考を巡らせる。
「んぅ・・・」
三成の腕が離れる。
あー、非常に惜しい、と家康の目は恨めし気に三成の腕を追いかける。
「家康。起きたか」
「ああ。・・・あの、三成?」
「なんだ?」
三成の声は穏やかな音だった。
とても久しい音に家康は心が満たされた。
「酷く、有り難い状況なんだが・・・三成。その、儂、三成に膝枕される経緯って覚えているか?」
「・・・」
「あの、三成?」
三成の無言が怖い。何かしてしまったか。
もう一度三成の名前を呼ぶ。
「つまらん。・・・取っ組み合いになって、倒れて、貴様が重くて退かせなかったから、仕方無くそうなっただけだ」
随分と端折った説明だが、三成が日頃から飾り気の無い言葉を紡ぐ為に家康は三成の言葉をそのままの意味で捉えたようだ。
「・・・そうか。って三成!!!その首はどうした!!!」
家康は三成の首に新しく巻かれた包帯を見てギョッとした。
「ちょっと傷が出来ただけだ。そのままにしておいたら貴様が煩いだろうから巻いておいただけだ。大した事は無い」
「いや、首に傷など、大事だ!!!」
「触るな!!」
伸ばした家康の手を拒むように鋭く三成は言う。
「あ、済まない。流石に少々痛むから触って欲しくないのだ」
(覚えていないなら、家康には見せられない。見せない方がいい。こんな家康の手跡が付いた首など)
眉を顰めた三成に家康は手を引っ込めた。
「すまない。そうだよな」
「・・・」
締められた感触がまだ首に纏わり付いている。叫んだ所為で咽そうになったがここで咽ては要らぬ問答を増やすだけと三成は耐えた。そして三成の心労の元凶である家康を憎らしいと思った為の苦い表情だったのだが。
「ああ、そうだった!!!」
家康は急に明るい大声を出す。
「っっ、何だっ」
「三成に渡したい物があるんだ」
忘れていた、と家康は飛び起きて衣を正す。
ちょっと待っててくれ、と家康は朗らかに退室して行った。
三成は唖然として家康の後ろ姿を見送ったのだった。
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