家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。



   狭間   
悲しくて、悲しくて、どうしようもなくて。

目を閉じて、耳を塞いで、全て拒絶した。








どれ程、泣いていたのだろう。

何も感じない。

声が枯れてしまったんだろうか。

ずっと耳を塞いでいた所為なのか、何も聞こえない。









「おい」

誰かが呼んでいる。






「おい!」

もう一度声が聞こえた。

「・・・?!!!」

勢い良く飛び起きると同時に声の聞こえた方に顔を向ける。

「生きていたか」

そう言ってこちらを見ている無感情な瞳。

「三成?三成なのか?!!生、きてッ?!!!!」

三成が生きている。目の前に三成がいる。家康は三成にしがみついた。

「苦しい。離れろ。なんだお前は」

「え?三成、ではない?」

名前を呼んだというのに、何とも不思議な受け答えをされて家康は戸惑った。

「いや、確かに私の名は三成だが。・・・お前は誰だ?」
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

参加

BASARA Search