家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。



   暗れ惑う思い   
家康を見ながら三成は、これで死ねるとようやく思い直り、三成は抵抗していた手をそっと離す。

白んで来た頭で家康を見た。

(家康・・・)

「あ・・・」

フッと首の圧迫が消える。

死の間際まで来た三成が開放される。

「あ、・・・あ・・・・ああああぁアアアッ!!!」

「い、え、や・・・す?」

酸素を取り戻した三成は家康と目が合う。家康は酷く怯えていた。
三成を見て、イヤイヤと首を左右に振る。

「家康」

三成は今しがた己が殺されかけたにも関わらず家康のその姿が酷く哀れになって三成は手を伸ばした。

「嘘だ・・・っ」

何が、と問う前に家康は三成から距離を取る。

「嘘だッ、ぅそだぁ・・・っ。三成っ、三成ぃ」

「家康っ」

「儂は、こんなっ・・・三成を、死なせない、そう誓ったのに・・・何故儂が!!!」

死なせた死なせたと喚く家康。

「私は死んで居ない!!!」

「三成ぃ、許し・・・て」

「家康!!!」

家康は錯乱していた。三成が生きている事も分からないのか謝罪を呻く家康。

「ッ家康!私を見ろ!!!」

普段の姿を良く見知っているだけに滅裂な言動を繰り返す家康に瞑目する。

正気じゃない!!!

(こんなッ、こんなのは、家康じゃない!!!)

うずくまって半狂乱になった家康が信じられない。

「家康っっ」

三成は迷いに迷ったが、意を決する。

白い手を伸ばして左手で家康の身体を抱きしめる。

「家康っ」

力無く下げられた家康の手に三成は指を絡めてしっかりと握る。

「家康。私はここに居る。生きている」

(夢でも見ているのか家康)

否。

三成は背けていた目を戻す。

言わずとも家康は東軍の総大将だ。対して三成は西軍の総大将。三成は戦に負けた。敗軍の総大将の末路など極刑と相場は決まっている。にも関わらず家康は三成を生かし続けている。いくら将軍とはいえあからさまな威嚇の態度を取り続ける三成を生かす事は相当な労力が必要だろう。何せ三成の周りには敵ばかりだ。三成を生かす事に異を唱える輩はごまんと居る。家康の性格だ、三成を存命させる為に政を懸命にこなしつつも三成処刑を声高にする大名を必死に諌めているのだろう。極度の疲労で追い詰められた事は容易に想像出来た。

家康は三成を手にかけかけた。狂気に囚われても踏み止まれたのは家康の並々ならぬ己への執着心か、と思い至って苦笑する。

珍しく涙を流した家康は、三成の肩に凭れてきた。というよりは疲れ果てて崩れ落ちてきた。

「っ、おい・・・っ」

自分の倍はあろうかという家康の立派な体躯に押し潰れかける。
つい今しがた家康と命の張り合いをしたばかりなのだ。痩せた三成の身体には酷く堪える。

息も絶え絶えになって家康の身体を胸元からずらすのが精一杯である。

自然に三成が家康を膝枕をする格好となった。

はた、と三成は真っ赤になる。
(これでは家康と恋仲そのものの構図では無いかッ!!!)

流石に退かそう、と思ったがその手を止めた。
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