家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。



   討難 うたかた   
「もう、止めよう三成」

家康の声にゆっくりと振り向く。

ちらりと政宗を一瞥し、政宗に興味を無くした三成は家康に向き直る。

「貴様を殺す迄は止まれるものかあああああッ」

三成は止まらない。ならば、気の済む迄受け止めると家康は決めた。

「貴様!何故本気にならない!!!」

三成は激怒する。家康は拳を三成に振るっても命を脅かす場所には打ち込んで来な

い。家康の額、首筋、腹、心臓に襲いかかる刃はことごとく弾くだけ。明らかに三

成を殺す意思が感じられない。

三成は刀、家康は拳。知らない者が見たらば勝者は三成だと思うだろう。だが良く

良く見れば三成の刀は弾かれるばかり。長期戦になってしまえば体格差から三成は

どんどん不利となるだろう。

三成は家康の態度に集中力が欠けてきている。三成は常に家康への憎悪で寝ず食べ

ずの連戦を続けてきていた。元々痩躯である三成には辛いだろう。

それでも気迫は衰える事は無い程に家康を憎んでいる。

家康は三成の顔、身体を隈無く見やって悲しくなる。いつこのまま倒れてしまって

もおかしくない状況。

そんな三成に拳を叩き込む事なんて出来ない。まして家康には三成を倒すつもりは

無いのだから。


忙しく鳴り響く金属音は、さながら三成の慟哭のようだ。刀さえも泣いている。

「ッ!!!」

大きく三成が体制を崩す。もう立っているのも辛いらしい。あまり長引かせるのも

酷だと家康は思い、利き腕を引き絞って三成の脇腹を強打する。

衝撃に堪らず三成は膝をついてしまう。気力のみで保ってきた三成は一度地面に腰

が落ちると身体が休息を訴え言う事を聞かず立ち上がれなくなってしまった。

それでも必死に立ち上がろうと藻掻く三成。自分の足を見て、それから家康を忌々

しげに睨み付ける。
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