家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。



   現の時間●草創
いつ壊れたのだろう。

初めからなのだろうか。

佐吉は肌も髪も眩しい程に白い。

生れ落ちたその瞬間に、人々を慄かせた。

父も母も兄も、艶やかな黒髪だというのに、およそ人にない白い赤子はこれは人ではないと佐吉を避けた。

憑き物だと寺に預けられた。

ある時、和尚から国の偉い方が見えるとの事で、奥にいなさいと言付けられていたにも関わらず、その人の前に出てきてしまった。

あまりにも暑い日であったから、お茶でも用意しようと思っただけであるが。

本当に用意だけして直ぐに下がるつもりであったのに、呼び止められてしまった。

「そこな者、此方に来たらどうだ」

佐吉は自分に対して発せられた言葉であったのを理解して驚いて立ち止まってしまった。

「?!!!ひ、秀吉様!滅相もございません、あれは忌み憑きの者でございますぞ」

「そうか?美しいではないか」

秀吉様と呼ばれたその大柄な男の目が優しげで、手招きをするので佐吉は誘われるように近付いた。

「お初にお目にかかります秀吉様。私めは佐吉にございます」

「佐吉だな。そうか。この茶は佐吉が淹れたのか。美味いな」

どこぞの茶人が淹れたどの茶よりも心配りができていると褒めたてた。

「佐吉、お前は我と共に来るか」

「え?」

佐吉は突然のことで耳を疑った。

「和尚、佐吉の返事次第で連れ帰るが如何か」

「そ、それはもう、秀吉様たってのお望みでございましたら問題は何もございますまい」

秀吉は和尚の承諾を直ぐに得て満足し佐吉に向き直る。

「佐吉、どうだ?」

「わ、私などで良いのでしょうか」

「佐吉がいい。我の今の部下など、気遣いも出来ぬ輩ばかりでいい加減疲れておったのよ」

佐吉は生まれて初めて人から求められ困惑した。だが決意した。求められたのなら恩返しをすると誓った。

「参ります秀吉様と共に」
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