家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。



   暗れ惑う思い   
家康に閉じ込められて、三成は気が滅入っていく。

殺せ、死なせろ、死にたいと家康の顔を見る度に吠える。

それでも家康はその度に生きろと言う。

三成には分かっていた。自分が生きている事で家康の負担にすらにもなっている。

そもそも己は死を望んでいるのだから今更敗軍の将として処罰される事には何の感慨も湧きはしない。三成は復讐と後悔の念、家康への想い、全てから開放される事を望んでいる。三成は家康に何一つ気の利いた言葉すらも掛ける事など無い。自分が生きていて家康の為になる事など何一つとて無い筈だ。

生かす理由が分からないと呟く毎に家康は歯の浮くように三成が好きだ愛していると囁く。家康の言葉一つ行動一つ一つ全てが三成の心を逆撫でし苛立たせる。

いい加減、愛想が尽きてもおかしくないのではないか。

今朝も食事は要らないと突っ返した。家康は一瞬悲壮に満ちた目をしたが、直ぐに三成に別の物を用意させると見当違いな言葉を吐いて来た。

傷を労るように伸ばされた大きな手を思い切り叩き落した時も、赤くなった手をさする事もせずにそのままそっと三成の傷を優しく撫でて直ぐに離れた。

家康は三成がどんなに罵声を浴びせようが一切非難はおろか抗議の言葉一つ言う事が無い。
家康が反論すると言えば三成が死にたい殺してくれと暴れる時のみだった。

ここ数日は嫌という程同じ事を繰り返している。

「三成ー」

そんな事を思案していると、また家康はのこのこと三成が居る室に足を運びに来た。

「帰れ」

来たばかりの家康に冷たく言い放つ。

常套句となった三成の言葉に家康の瞳は悲しみを帯びた樺茶になる。

「つれないな三成は。だがいつもの三成だ」

直ぐに顔色が元に戻る。三成は気に入らない。

うんざりした。もうこれ以上関わらないで欲しい。そう願う。
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

COMMENT FORM

以下のフォームからコメントを投稿してください

参加

BASARA Search