家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。



   討難 うたかた   
目を開けたら、見慣れない物が視界に入って来た。

「ここは何処だ」

意識が戻った瞬間に三成は嫌でも人の気配を感じ取っていた。

「お、気付いたか石田。俺の船だ」

三成は痛みに耐えながら自分を見回す。具足はすっかり解かれており愛刀は隅に立て掛けられていた。我が身は丁重に手当が施されている。

「何故助ける」

「石田はダチだからだ」

「私は貴様を裏切ったのにか」

「またそれか。だからそれは違うって言ってんだろうが」

元親は頭を掻く。散々聞かされてはいたが全く家康の言う通り三成は頑固だ。

「石田・・・」

家康は元親に無理を承知で三成の身柄を引き受けたいと申し出た。
元親は三成の精神状態を考慮して家康が引き取るには早いと言ったのだが家康は三成の世話を元親に押し付ける事など出来ない、元親は自分の国の復興を優先してくれと言われてしまい三成を家康に任せる事にした。

(全く。家康の方がこれから大変だってのによお)

三成は元親に信頼を抱いてくれている。家康の為に三成を多少なりとも説き伏せておこうと家康への引渡しの前に三成との面会を引き受けたのだ。

「なあ。勘違いで家康を憎んだ俺が言えた義理じゃねえんだが」

「長曾我部。いくらお前であろうとも私が家康を許す事など無い」

「そうかい。だが、家康は俺のダチだ。家康は殺させない。そして石田も俺のダチだ。ダチ同士で殺し合いなんて真っ平だ」

「・・・」

いつまでも友と呼び続ける元親に三成は閉口する。

「眠れ」

三成は元親の言葉に従う。身体を静かに横たえる。

三成は、暫く纏まった休息を取っていなかった事もあり、波に揺れる船は眠りを誘った。
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