家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。
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特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
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五
現の時間●草創
「三成ー、こっちだこっちだ」
子供のようにはしゃぐ家康に三成は帰りたくなった。
家康の顔を見た途端に帰る、と言い出した三成に家康は珍しく反論してきた。
「三成。折角秀吉公から頂いた休暇を無碍にするのか?三成はここのところ働き詰めだったからきちんと食って体を休まなければ駄目だぞ。おっと自宅で食べるというのはどうせ三成の事だから食べもせず寝もせずに仕事をし出すだろうから三成が食べる迄は家に帰さないからな。貰った休暇で三成に食事をさせずに倒れられたら儂の命が無い」
三成は貴様の命など知った事か、と思ったが秀吉様のお気持ちに背く事は出来ない。
大人しく家康と共に小さな茶屋に入った。
三成は口に出さなかったが、品の良い檜を使われた柱や軒先に吊るされた落ち着いた藍色の暖簾に気を良くしていた。
「いらっしゃい」
愛想の良い町娘に挨拶をされる。
三成は軽く店内を見回す。
ふわりと心地よい木の香りが漂う。
「潰し餡の茶団子を1つ」
三成は商品の箇条書きの中から団子を選ぶ。
「儂は饅頭を3つくれ。あと、渋茶を2つな」
「はい」
注文を受けた娘は早速奥に入っていった。
「どうぞ」
程なくしてやって来た娘が小皿を台に置いた。
成る程、美しい皿だ。団子も小振りではあるが張りがあって美味しいのだろう。
家康は既に饅頭を食べていた。
三成はそっと団子を口に入れてみた。
「・・・美味いな」
三成が素直に賛辞した。
「饅頭も食べてみるか?」
お茶を啜っていた家康は三成に饅頭を差し出す。
美味いと言った手前饅頭も食べてみようかと思った。
「これは・・・よもぎか?」
点々と饅頭に散る緑色。微かな香りから三成は言い当てた。
「よく分かったな。あんまり食べ物に興味なさそうなのに知ってるんだな」
「食べ物で覚える貴様と一緒にするな。よもぎといえば常識の範疇だ」
貴様もしょっちゅう利用しているんではないのか、と三成の目は冷ややかだ。
「三成、もう1つどうだ?」
「1つで十分だ。まさか家康、貴様は私に食事をしろと言ったのに、自分は菓子だけで腹を満たしてしまうつもりなのか」
家康は大食漢なので饅頭の1つや2つ食べたところで満腹になどなりはしないが、言われて三成は少食だったことに気付く。三成を菓子で満腹させてしまったら笑いものだ。
(三成が食事する気になったか)
「じゃあ三成、行こうか」
家康は三成に次は何を食べさせようかと思案しながら、銅銭7枚を皿の上に乗せた。
子供のようにはしゃぐ家康に三成は帰りたくなった。
家康の顔を見た途端に帰る、と言い出した三成に家康は珍しく反論してきた。
「三成。折角秀吉公から頂いた休暇を無碍にするのか?三成はここのところ働き詰めだったからきちんと食って体を休まなければ駄目だぞ。おっと自宅で食べるというのはどうせ三成の事だから食べもせず寝もせずに仕事をし出すだろうから三成が食べる迄は家に帰さないからな。貰った休暇で三成に食事をさせずに倒れられたら儂の命が無い」
三成は貴様の命など知った事か、と思ったが秀吉様のお気持ちに背く事は出来ない。
大人しく家康と共に小さな茶屋に入った。
三成は口に出さなかったが、品の良い檜を使われた柱や軒先に吊るされた落ち着いた藍色の暖簾に気を良くしていた。
「いらっしゃい」
愛想の良い町娘に挨拶をされる。
三成は軽く店内を見回す。
ふわりと心地よい木の香りが漂う。
「潰し餡の茶団子を1つ」
三成は商品の箇条書きの中から団子を選ぶ。
「儂は饅頭を3つくれ。あと、渋茶を2つな」
「はい」
注文を受けた娘は早速奥に入っていった。
「どうぞ」
程なくしてやって来た娘が小皿を台に置いた。
成る程、美しい皿だ。団子も小振りではあるが張りがあって美味しいのだろう。
家康は既に饅頭を食べていた。
三成はそっと団子を口に入れてみた。
「・・・美味いな」
三成が素直に賛辞した。
「饅頭も食べてみるか?」
お茶を啜っていた家康は三成に饅頭を差し出す。
美味いと言った手前饅頭も食べてみようかと思った。
「これは・・・よもぎか?」
点々と饅頭に散る緑色。微かな香りから三成は言い当てた。
「よく分かったな。あんまり食べ物に興味なさそうなのに知ってるんだな」
「食べ物で覚える貴様と一緒にするな。よもぎといえば常識の範疇だ」
貴様もしょっちゅう利用しているんではないのか、と三成の目は冷ややかだ。
「三成、もう1つどうだ?」
「1つで十分だ。まさか家康、貴様は私に食事をしろと言ったのに、自分は菓子だけで腹を満たしてしまうつもりなのか」
家康は大食漢なので饅頭の1つや2つ食べたところで満腹になどなりはしないが、言われて三成は少食だったことに気付く。三成を菓子で満腹させてしまったら笑いものだ。
(三成が食事する気になったか)
「じゃあ三成、行こうか」
家康は三成に次は何を食べさせようかと思案しながら、銅銭7枚を皿の上に乗せた。
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