家康視点多し。
特に記述が無ければ、関ヶ原になります。他武将も登場する場合には割合が多ければ記述。
関ヶ原、主に家三で小説、たまに絵。史実ネタとその逸話からの独自解釈、捏造改変など混ぜてたり。
基本はゲーム設定に色付け。男前が目標。シリアスで戦国設定濃い目。転生、現代あり。
合戦描写が好きな管理人です。



   天陽   ●揺籃
落ち着く迄忠勝が傍に居た。

気が付くと、雨は止んでいた。
嘘のように晴れた。
葉から雫が落ちる。

足元には水溜り。
その中に太陽が覗いていた。

枯れた蒲公英は無くなっていた。
その下に新しい芽を見付けた。

伏せていた顔を上げる。

目の前に大きな虹。
七色に煌めいている。

「有難う、忠勝」

あの侭だったなら。
見れなかったもの。
聞けなかったもの。
知らなかったもの。
全てに感謝を。

雲の隙間から覗く太陽よりも明るい笑顔。

忠勝の肩に乗って城に帰る。
家臣達が心配していた。

(ワシは馬鹿だ。待っている人が居るでは無いか!)

失ったものはあるが、守りたいものが出来た。
母を失う事になった悲しみと弱さを振り切るように必死になった。

(力が欲しい!力が!誰にも負けない力!)

守りたい。

槍を手に取った。
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

参加

BASARA Search